2024年6月27日のファームウェアアップデートで私のX-H2にも新たなフィルムシミュレーション「REALA ACE」が追加されました。
その後、なかなか写真を撮りに行く機会が無かったのですが久しぶりに時間が取れたのでREALA ACEを試すついでに仙台にある紫陽花で有名な「資福寺」に行ってきました。
この日は非常に暑かったので、なるべく荷物は少なく身軽にいきたいと思い、SIGMAの56mmの単焦点レンズ1本のみで撮影しました。
使ったレンズの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
REALA ACEのレシピ
REALA ACEも取り敢えずは試しということでそれほど大きく設定はいじりませんでした。
以下の設定で撮影しています。
- フィルムシミュレーション:REALA ACE
- グレインエフェクト:OFF
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:弱
- スムーススキン・エフェクト:OFF
- ホワイトバランス:AUTO(R:0 B:0)
- DR:AUTO
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-2.0 S0
- カラー:+1
- シャープネス:+1
- 好感度ノイズ低減:0
- 明瞭度:0
- 露出補正:-0.6
露出補正については、基本的に花を撮影するときはハイキーにすることが多いのですが、紫陽花は暗めでしっとりとした雰囲気が好きなのでマイナスに振っています。
また、フィルムシミュレーションのREALA ACEの特徴としてハイライトは固め、シャドウは柔らかめになるようなので、その点もマイナスに振った理由の一つです。
資福寺について
資福寺は宮城県仙台市青葉区にある寺院です。ここは紫陽花が有名なお寺で、「紫陽花寺」なんて呼ばれ方もしています。
実際に私もここ数年毎年訪れていますが毎回多くの方が紫陽花を見に来ていました。
入口は少し分かりづらいですがお寺の裏に無料の駐車場もあるので、車で行かれる方はそちらを利用するようにしましょう。
近くのお店の駐車場等は利用しないようにお気をつけください。
なお、道が狭いので車のすれ違いの際は譲り合いの精神で。
紫陽花の色味
さて、一番メインの紫陽花の写りについてです。
まずは実際に写真を見てもらいましょう。
いかがでしょうか。個人的には紫の色味がとてもきれいに出ていると感じます。かといって彩度が高すぎるわけでもなく落ち着きのある色味といった感じでしょうか。
紫陽花の葉っぱの色味についても、青々しいというよりは少し黄緑っぽくなっていてこちらも優しい色味という感じですね。
PROVIAやVelviaは青みのある緑といった感じなのでそのあたりも違いの一つでしょうか。特にVelviaの緑はかなり青々しいです。
どちらが良いというわけではなく、シチュエーションや撮影意図によって使い分けたいですね。
また、今回はSIGMAの56mmのレンズで撮影していますが、35mm版換算で約84mmと中望遠に相当します。被写体を整理できますし、F値も1.4と低いので背景がキレイにボケて雰囲気が出ますね。
なお、この日はモデルさんのポートレート撮影をしている方もいました。紫陽花ポートレート、絶対映えますよね。私はポートレート撮影はやったこと無いのですがキレイに撮れたら楽しいでしょうね。
番外編(ETERNAブリーチバイパス)
紫陽花で有名な資福寺ですが、今年は雨が少なかったこともあるのか例年と比べて少し小ぶりで量も少なかったように感じました。
更に少し枯れていたり色味の薄い紫陽花も所々あって、どうやって写真を撮ろうか迷ったのですが、敢えて枯れた紫陽花をメインに撮ってみるものアリかと思いました。
そういった被写体に合うのはETERNAブリーチバイパスです。この記事のタイトルには合いませんが番外編ということで許してください(笑)
いかがでしょうか。こちらも雰囲気があると思いませんか?
被写体に合わせて表現を簡単に変えることができるのがフィルムシミュレーションの良いところですよね。
フィルムシミュレーションの特徴を把握して、もっと使いこなせるようにしたいです。
ちなみにフィルムシミュレーションのレシピはこちらの記事あるのでぜひご覧ください。
作例
いくつか作例を載せていきます。
まとめ
新たに追加されたフィルムシミュレーション「REALA ACE」を使用して、中望遠の単焦点レンズ一本で紫陽花を撮ってみました。
まず、REALA ACEはしっかりと色味は出ていつつもキツさはなく非常に使いやすいと感じました。PROVIAで色味が濃いと感じている人にとってはいい選択肢ではないでしょうか。
また、SIGMAの56mmのレンズも自然と被写体を整理して余計なものを写さないので非常に使い勝手が良かったです。
F値も1.4とかなり低いので、少し枯れていたり色味がキレイじゃない紫陽花をうまくぼかすことができるのも良いですね。
今回の内容が皆さんの参考になれば幸いです。
使用した機材はこちら。