まだまだ暑い日が続いているかと思ったら、いつの間にか少しずつ秋が近づいているようで、皆さんのSNSには彼岸花(曼珠沙華)の写真がたくさん挙げられていました。
と言うことで私も彼岸花を撮りに行ってきました。場所は宮城県柴田町にある船岡城址公園です。
彼岸花の他にも桜や紫陽花等も有名な所で結構混み合うところなので人混みを避けるために早朝を狙って行ってきました。
フィルムシミュレーションのレシピ
彼岸花はやはり燃えるような赤が特徴的ですから、その特徴を目一杯活かせるようにフィルムシミュレーションは「Velvia」にしました。
細かい設定は以下に記載します。
- フィルムシミュレーション:Velvia
- グレインエフェクト:OFF
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:弱
- スムーススキン・エフェクト:OFF
- ホワイトバランス:AUTO(R:0 B:0)
- DR:100%
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-2.0 S0
- カラー:+1
- シャープネス:+1
- 好感度ノイズ低減:0
- 明瞭度:0
- 露出補正:-1〜-0.3
赤は色飽和しやすいのでカラークロームエフェクトを「強」にしています。
カラークロームエフェクトの効果については別記事で検証していますので、詳細についてはそちらをご覧ください。
露出補正については、基本的に花を撮影するときはハイキーにすることが多いのですが、彼岸花は暗めの方が雰囲気が出るのでマイナスに振っています。
また個人的な意見ですが、FUJIFILMのカメラの特徴としてハイライトが飛びやすいと感じているので、トーンカーブのハイライトはマイナスに振ることが多いですね。
使用したレンズ
今回使用したレンズは以下の2本です。
XF16-55mmF2.8 R WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
大三元ズームレンズの標準と望遠ですね。
この2本のレンズはレビュー記事も書いていますので、ぜひそちらもご覧ください。
船岡城址公園について
今回撮影しに行った船岡城址公園の説明は以下に記載しておきます。
明治維新まで柴田氏が居住した館跡で、東北有数の桜の名所として知られています。
山頂には本丸、中腹が二ノ丸、大手門から入った広場が三ノ丸跡。
寛文事件後に幕府の指示で原田家の建造物は全て壊され、館跡の土も1mも掘削されて捨てられました。この寛文事件をテーマにした山本周五郎作の昭和45年のNHK大河ドラマ「樅ノ木は残った」で一躍全国的に有名になった樅の木が、公園内に高くそびえ立っています。駐車場から公園の山頂まで 305mのスロープカーを利用できます。山頂には、高さ24mの船岡平和観音像が立ち、柴田町の街並みが一望できるとともに、蔵王の山々や太平洋の眺望を楽しむことができます。
毎年4月上旬から下旬に開催される「しばた桜まつり」は、県内外から訪れる20万人以上の花見客で賑わいます。
柴田町観光物産協会 HPより
今回は彼岸花を撮影しましたが、引用元にあるように桜が一番有名です。かの「一目千本桜」で有名な場所ですね。それ以外にも紫陽花祭りなども開催されているので、機会があれば是非訪れてみてください。
Velviaで撮る船岡城址公園の彼岸花
ということで早速彼岸花の写真を載せていきたいと思います。
使ったレンズごとにまとめていきます。
XF16-55mmF2.8 R WR
やはり彼岸花は存在感がすごいですね。
カラークロームエフェクトが効いて色に深みが出ていますね。
ちょっとした額縁構図的な感じで。
こちらも額縁構図をイメージして。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
ブログ書いていて気づきましたが、白い彼岸花にてんとう虫がいますね。
ちょっと枯れ葉が花に乗っちゃっているのが残念…。
思いっきり前ボケを入れて、赤いフィルターをかけているイメージにしてみました。
望遠レンズを使うと圧縮効果も相まってかなり密集している感が出ますね。
Velviaのおかげで、奥の緑の部分も雰囲気が出ています。
この写真は焦点距離140mmかつデジタルテレコン×2で撮影しました。
朝日が差し込んだことで花が輝いていい感じです。
まとめ
フィルムシミュレーションのVelviaで彼岸花を撮ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
彼岸花の赤い花びらは彩度が高いVelviaで撮ると色飽和しやすく、のっぺりと平面的に見えてしまうことが多いのですが、カラークロームエフェクトをかけると色に深みが出てしっかり立体的に見えますね。
持っていったレンズも標準と望遠の大三元ズームレンズなのでしっかりと解像しています。個人的には望遠レンズで撮ると圧縮効果も相まって非常に見栄えが良いです。
彼岸花は非常に特殊な形をしている花ですので、写真映えが良い被写体です。みなさんの街の近くにもきっと生えていますので、今回の記事を参考に写真を撮ってみてください。