レンズの焦点距離別ガイド:広角、標準、中望遠、望遠の使い分けと用途別おすすめレンズ

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一眼レフ・ミラーレス一眼の醍醐味であるレンズの交換。カメラを使って写真を撮影する際、選ぶレンズによって写真の印象が大きく変わります

広角、標準、中望遠、望遠等といった焦点距離によって異なる特徴を持つレンズが存在し、それぞれに適した撮影シーンがあります。

この記事ではカメラ初心者に向けて各焦点距離のレンズの特徴を解説し、用途に合わせたおすすめのレンズを紹介します。

また、実際にどのような写真が撮れるかを想像しやすくしていますので、レンズ購入の参考にしていただければと思います。

目次

広角レンズ

広角レンズ(35mm判換算35mm以下) は、文字通り広い範囲を一枚の写真に収めることができるレンズです。

焦点距離は一般的に35mm判(フルサイズ)換算35mm以下の焦点距離のレンズのことを指します。更に換算20mm以下のレンズは超広角レンズと言われます。

風景や建築物の撮影、さらには狭い室内での撮影に向いていると言われていますね。

特徴

広角レンズの最大の特徴は、広い画角を持つため、広大な風景や壮大なスケール感を捉えることができる点です。

近くの被写体が強調され、遠くの被写体が小さく映るため、写真に奥行きが生まれます。いわゆる「パースが効いた」写真が撮れます。

被写体に近づいて撮影することで、ダイナミックな構図が可能です。ただし、余計な物も写り込んでしまいやすいというデメリットがあります。広角レンズを使用するときはいつも以上に構図に気を使いましょう。

どんな写真が撮れるか?

例えば、山や海などの大自然を撮影する際、広角レンズを使うことで壮大な風景をそのまま写真に収めることができます。

XF16-55mmF2.8 R LM WR 16mmにて撮影

さらに、建築写真やインテリア写真を撮る際も、広い範囲を一枚に納めることができ、狭い空間でも被写体全体を捉えることが可能です。

おすすめの用途

  • 風景撮影
  • 建築撮影
  • 夜景撮影 等

個人的に気になっているレンズ

XF8mmF3.5 R WR

35mm判換算で12mm相当という超広角単焦点レンズです。FUJIFILMにはXF8-16mmF2.8 R LM WRというワイド端で同じ換算12mm相当の大三元広角ズームレンズがありますが、いかんせん大きく重く、そして高いんですよね…。

ですが、こちらのレンズであれば同じ換算12mmをコンパクトかつ(大三元に比べれば)安価に楽しむことができます。

F値は3.5と少し暗くなるのがネックですが、基本的に風景撮影時はF値は絞って使うのでそれほど気にならないと思います。ただし、星空などを撮影するときは気をつけないといけないかもしれませんね。

SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN

SIGMAから出ている35mm判換算で15-27mmの広角ズームレンズです。ワイド端が少し長くなっていますが十分広角ですし、何と言ってもF値が2.8にも関わらずかなりコンパクトに仕上がっています。

こちらのレンズであれば、星空など星景撮影もこなせそうですね。注意点は簡易的防塵防滴性能はありますが完全ではないので天候には気をつけたほうがいいと思います。

広角レンズはその特性を活かしたダイナミックな写真を撮れることが魅力です。特に、風景や建築物がメインの撮影を楽しみたい方には欠かせない一本になるかと思います。

広角レンズを使えば日常の風景や建物もよりダイナミックに、そして印象的に写すことができます。余計なものが写らないように構図に気をつける必要がありますが、ハマれば非常にカッコいい写真を撮れますので、ぜひ一度試してみてください。

標準レンズ

標準レンズ(35mm判換算35mm〜70mm)は、広角レンズと望遠レンズの中間に位置し、人間の視野に近い自然な画角を提供するレンズです。

焦点距離は35mm判(フルサイズ)換算35mmから70mmの範囲で、ポートレートやスナップ写真に向いていると言われていますね。

特徴

標準レンズの大きな特徴は、自然な視野に近い画角を持つため扱いやすい点です。

被写体の歪みが少なく、画面の隅まで均一な描写を得られます。また、背景のボケ味が出やすいため、ポートレート撮影にも適しています。

ただし、なんとなく撮ってしまうと何を伝えたいのか分かりにくい散漫な写真になりやすいです。F値を下げてメインの被写体以外はぼかすなど、見る側に意図が伝わりやすい様な撮影を意識すると良いかもしれません。

どんな写真が撮れるか?

標準レンズを使えば、日常の何気ない風景や人物を自然な構図で撮影することができます。例えば、友人や家族との何気ない瞬間を撮影したり、旅行先でのスナップ写真に最適です。

XF27mmF2.8 R WR

背景を適度にぼかすことができるので、ポートレート写真でも主役を際立たせることができます

おすすめの用途

  • ポートレート撮影
  • スナップ撮影
  • 旅行写真 等

おすすめレンズ

XF16-55mmF2.8 R LM WR

35mm判換算で24-84mm相当のFUJIFILMが誇る標準大三元ズームレンズです。これ1本で広角から中望遠までをカバーするので、ほとんどのものは撮ることができると思います。

紹介記事も書いているので、詳しい詳細についてはそちらの記事をご確認ください。

XF27mmF2.8 R WR

35mm判換算で約41mm相当の単焦点レンズです。重さがわずか84gのいわゆるパンケーキレンズになります。

パンケーキレンズなので持ち歩きも苦にならずどこにでも持っていけます。更にパンケーキレンズの割に写りが良いのもおすすめポイントです。

こちらも紹介記事を書いているのでより詳しい内容についてはそちらをご確認ください。

個人的に気になっているレンズ

フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2

コシナから出ている35mm判換算で53mm相当の単焦点レンズです。マニュアルフォーカスのレンズですがF値が驚異の1.2という大口径単焦点レンズになります。

このレンズはF値の他に、あえてフレアやゴーストが出るようにしたノスタルジックな写りになるように作っているのが特徴になります。

上手く切り取らないと退屈な画角になってしまう標準レンズですが、この特徴のおかげでなんでもない写真も印象的になりそうです。

標準レンズは、シンプルながらも非常に多用途に使えるため万能性が高く、一本持っているだけで幅広いシーンに対応できます。

ただし、広角や望遠レンズと比べると見た目のインパクトは少し弱くなるのでF値2.8以下のレンズにするなど特徴のあるレンズを使うと良いかもしれません。

中望遠レンズ

中望遠レンズ(35mm判換算70mm〜135mm)は、標準レンズよりもやや長い焦点距離を持ち、被写体を大きく捉えることができるレンズです。

焦点距離は一般的に35mm判(フルサイズ)換算70mmから135mmの範囲のレンズを指し、ポートレートに適していると言われていますね。個人的にはスナップ写真の時によく使います。

特徴

中望遠レンズの特徴は、背景を大きくぼかし、被写体を浮き立たせる「圧縮効果」を得られる点です。

これにより、被写体が際立ち背景のボケが美しく広がります。また、一定の距離を保ちながら撮影できるため、自然な表情を捉えやすいのも魅力です。これがポートレートに向いていると言われている所以ですね。

どんな写真が撮れるか?

中望遠レンズは、被写体と背景をしっかり分離させて美しいボケを作り出すことができるため、印象的な写真が撮れます。

また、画角が少し狭いので路地裏など狭い道には上手くマッチして非常に収まりが良い感じになりますね。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN

おすすめの用途

  • ポートレート撮影
  • スナップ撮影
  • イベント撮影 等

おすすめレンズ

SIGMA 56mm F1.4 DC DN

SIGMAから出ている35mm判換算で84mm相当の単焦点レンズです。F値も1.4と大口径なので焦点距離とも相まって非常に大きなボケを作り出すことができるレンズになります。

その上、大口径単焦点レンズにしては軽量コンパクトで価格も安めなので非常におすすめできるレンズです。

このレンズも紹介記事も書いているので、このレンズから作り出されるボケ感については是非そちらの記事をご確認ください。

個人的に気になっているレンズ

XF50mmF1.0 R WR

35mm判換算で約75mm相当の大口径単焦点レンズです。何と言ってもF値1.0という驚異的な数値。その分大きくて重いですがロマンのあるレンズですよね。

中望遠レンズを使うことで、より印象的な写真を撮影することができます。私は人物撮影をしないのでスナップ用途でしか使用しませんが、ポートレート撮影が好きな方には欠かせないレンズで、ボケ味や圧縮効果を存分に楽しめると思います。

画角も狭くなることで自然と情報も整理できるので、初心者にもおすすめできる焦点距離ですね。

望遠レンズ

望遠レンズ(35mm判換算135mm以上)は、遠くの被写体を大きく引き寄せて撮影できるレンズです。

焦点距離は35mm判(フルサイズ)換算135mm以上で、スポーツや野鳥撮影、月や星の撮影などに最適です。換算300mmを超えるものは超望遠レンズとも言われます。

特徴

望遠レンズの特徴は、遠くの被写体を大きく捉え、背景をぼかしやすい点です。中望遠レンズで紹介した「圧縮効果」がより強力になります。

また、被写体との距離を保ちながら撮影できるため、動物やスポーツなど、接近が難しいシーンでも活躍します。重くて大きいものが多いですが、その分パワフルな表現が可能です。

どんな写真が撮れるか?

例えば、スポーツイベントや野鳥撮影で、遠く離れた被写体を鮮明に捉えることができます。さらに、望遠レンズの圧縮効果を活かして、風景写真でも遠近感を強調した独特の写真を撮影することが可能です。

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 140mmにて撮影

おすすめの用途

  • 野鳥撮影
  • スポーツ撮影
  • 月の撮影
  • 風景撮影 等

おすすめレンズ

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

35mm判換算で約76-213mmに相当するFUJIFILMが誇る望遠大三元ズームレンズです。APS-C用レンズにしては少し大きくて重いですが高い描写性能を有しており信頼性の高いレンズです。

こちらも紹介記事も書いているので、詳しい詳細についてはそちらの記事をご確認ください。

個人的に気になっているレンズ

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Xマウント用

SIGMAから出ている超望遠ズームレンズです。SIGMAのレンズに記載されている「DG」はフルサイズ用の意味で、もともとはフルサイズ用のレンズなのですが、このレンズはマウント部分だけFUJIFILMのXマウントに変更しています。

そのため、FUJIFILMのXシリーズに取り付けた際は35mm判換算で150-600mmの超望遠ズームレンズになるというわけです。

しかもContemporaryラインなので600mmまで対応しているにも関わらず比較的価格も抑えめというのも魅力的ですよね。

望遠レンズは、野外のスポーツや自然を撮影する方にとって非常に有力な選択肢です。特に動物撮影や野鳥観察が趣味の方には、望遠レンズがその魅力を最大限に引き出してくれるでしょう。

レンズ選びのまとめ

広角、標準、中望遠、望遠と、焦点距離によって異なる特徴を持つレンズをうまく使い分けることで、撮影できる写真のバリエーションが広がります。

個人的な意見ですがカメラ初心者にとっては、2本目のレンズは中望遠の単焦点レンズが画角が少し狭いおかげで情報を整理しやすいのでおすすめです。

ぜひ、今回紹介したレンズの中から、あなたの撮影スタイルに合った一本を見つけて、さらに素敵な写真ライフを楽しんでください!

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