カメラを始めたのは良いものの、SNSで挙がっている他の人の写真と比べると、自分の写真の方が何となくイマイチだなぁと思うときはありませんか?
そんな時に意識しているのが「構図」というものです。
写真を撮る際に、構図は非常に重要な要素の一つです。構図を工夫することで、同じ被写体でも印象が大きく変わります。
カメラ初心者でも使いやすい構図のテクニックとして「三分割法」や「日の丸構図」といった基本的なルールがありますが、それだけでなく、様々な構図を知ることで、より印象的な写真を撮影することができます。
この記事では、代表的な構図の特徴や使い方、そしてその効果について詳しく解説します。
1. 三分割構図
三分割構図は、最も基本的で人気のある構図のテクニックの一つです。写真を縦横それぞれ三分割し、交差する4つのポイントに被写体を配置することで、バランスの取れた写真が作れます。
特徴・効果
この構図を使うと、被写体を中央に配置するのではなく、視覚的にバランスの良い位置に置くことができます。これにより、写真に動きや奥行きを感じさせ、見る人に自然な印象を与えます。被写体をあえて少し中心からずらすことで、画面全体の余白や背景を活かした表現が可能です。
例えば、風景写真では地平線を三分割ラインのいずれかに配置することで、空と大地のバランスがよくなります。また、ポートレートでは被写体の目線が交差するポイントに来るようにすることで、より印象的な仕上がりになります。シンプルでありながら、非常に効果的な構図テクニックです。

この画像では人のシルエットを縦と横で3分割した線の交点の左下に配置すると同時に、砂浜のラインを縦に三分割した下の位置に、雲を上の位置に配置しています。(厳密に3分割でなくてもOK)
おすすめのシーン
- 風景写真
- ポートレート写真
- スナップ写真
2. 日の丸構図
中心構図は、被写体を写真の中央に配置するシンプルな構図です。初心者でも直感的に理解しやすく、特に対称性を活かした写真撮影に適しています。
特徴・効果
被写体が中央にあることで、視線が自然と被写体に集中します。左右対称の被写体や静的な被写体を撮影する際に非常に効果的です。また、被写体の力強さや存在感を強調することができるため、ポートレート写真でもよく使われます。
例えば、建築物や反射する水面の撮影では、対称性を活かした美しい写真が撮影できます。また、ポートレートでは被写体の顔を中央に配置することで、印象的な表現が可能です。中心に被写体を置くことで、安定感のある写真に仕上がります。

この写真では真っ赤な彼岸花が生い茂る中、ぽつんとたたずむ白い彼岸花を日の丸構図でど真ん中に配置しました。シンプルに目を引くようになっていると思います。
おすすめのシーン
- 建築写真
- ポートレート写真
- シンプルな構図を求める風景写真
3. 対角線構図
対角線構図は、写真の中に対角線を意識して被写体を配置する方法です。動きやダイナミズムを感じさせる構図で、よりクリエイティブな表現が可能です。
特徴・効果
対角線を使った構図は、視線を画面の端から端へと誘導し、奥行きや動きを感じさせます。建物や道路などの直線的な被写体に適しており、シーンに迫力を与えることができます。また、被写体が斜めに配置されることで、通常の構図よりも視覚的な興味を引くことができます。
例えば、街の風景や建物のラインを活かして撮影することで、写真に力強さと立体感が生まれます。また、スナップ写真や動きのあるシーンでも、対角線を活かすことで視覚的にインパクトのある写真を撮影することができます。

この写真では山稜のラインを斜めに配置することで山の斜面と空の境界を意識させるような形になっています。
おすすめのシーン
- 建築写真
- スポーツやアクション写真
- クリエイティブなスナップ写真
4. リーディングライン
リーディングラインは、写真の中にある線を使って視線を誘導する構図です。道路や川、建物のラインなどを使って、被写体に視線を集中させる効果があります。
特徴・効果
リーディングライン構図を使うことで、視覚的に流れを作り、被写体に自然と視線を集めることができます。特に道路や橋、川などの線的な要素が多いシーンで効果的です。また、線が導く先に被写体を配置することで、強力な焦点を作り出すことができます。
例えば、田舎道や都会のビル群の中でリーディングラインを使うことで、写真に奥行きと方向性が生まれ、被写体が一層際立ちます。建物や風景の中にある自然な線を活用することで、ダイナミックかつ統一感のある写真が撮影できます。

この写真では狭い横丁の道のラインの先に出口と人の後姿を配置することで、自然にそこに目が行くように視線誘導できています。
おすすめのシーン
- 風景写真
- 都市景観写真
- アート的なスナップ写真
5. 額縁構図
額縁構図は、写真の中にフレームとなる要素を取り入れて被写体を囲むことで、視線を集中させるテクニックです。窓枠や木の枝、アーチなどを使って、被写体を囲みます。
特徴・効果
額縁構図は、被写体を強調し、より視覚的に注目させる効果があります。また、写真に奥行きを与えることができ、背景と被写体の関係性を強調することも可能です。自然の中や都市部でも、フレーミングに使える要素を見つけることができ、構図の自由度が高いのも魅力です。
例えば、窓越しの風景やアーチ状の橋の下から見た景色など、フレーミング構図を使うことで、写真に奥行きと立体感を与えることができます。特に旅行先や建築物を撮影する際に有効なテクニックです。

この写真では、門を一つの額縁ととらえ、そこから奥に続く道と人を配置することでうまく視線誘導を狙うことができています。
おすすめのシーン
- 風景写真
- 建築写真
- 旅行写真
6. シンメトリー構図
シンメトリー構図は、左右対称や上下対称の被写体を活かして構図を作る方法です。対称性が強調されることで、視覚的に安定感のある写真が撮れます。
特徴・効果
シンメトリー構図は、対称性のある被写体を強調し、非常に整然とした美しさを感じさせられます。自然の中で左右対称や上下対称の風景を見つけるのは難しい場合もありますが、都市景観や建築物、リフレクション(反射)を使った構図で効果的に利用できます。また、対称的な構図は、見る人に安定感や調和を感じさせるため、印象的で強いビジュアルメッセージを発信できます。
シンメトリー構図を使った写真は、非常に整った印象を与え、整然な仕上がりになります。特に建築写真や水面に映る風景などでは、反射を活用した対称的な構図がよく使われます。また、ポートレート写真でも、正面から撮影することで、左右対称の顔立ちを強調することができ、強い印象を残すことができます。

この写真では水面を境にして、実際のオブジェクトと水面に反射したオブジェクトが線対象になっている構図になっています。
おすすめのシーン
- 建築写真
- リフレクション(反射)を使った風景写真
- ポートレート写真
7. 三角構図
三角構図は、写真の中で三角形を意識して被写体を配置する構図です。安定感やバランス感を出しつつ、視線の流れを意図的にコントロールできます。
特徴・効果
三角構図は、三角形がもたらす安定感を活かして、視覚的にまとまりのある写真を作り出します。特に、人物や物体を複数配置する場合、この構図を使うことで、それぞれの被写体が画面内でバランスよく配置されます。また、画面内に隠された三角形を意識することで、被写体同士の関係性を強調できます。
例えば、グループポートレートでは、人物を三角形の頂点に配置することで、全体のバランスをとりつつ、目線の流れを自然に誘導できます。風景写真でも、山や木々などが三角形の配置をとることで、より力強い印象を与えることができます。

この写真では手前から延びる線路とその先の太陽のラインで三角形ができるようにしており、線路の先に視線誘導するようにしました。
おすすめのシーン
- グループポートレート
- 自然風景写真
- 静物写真
構図を活かした撮影テクニックのまとめ
構図のルールを学ぶことで、写真の質を一気に向上させることができます。今回紹介した三分割法、中心構図、対角線構図、リーディングライン構図、フレーミング、シンメトリー構図、三角構図といったテクニックは、初心者からプロまで幅広く使われており、それぞれの構図に独自の効果があります。
自分の撮影スタイルに合った構図を見つける
まずは三分割構図や日の丸構図のようなシンプルなテクニックから始め、徐々に対角線構図やリーディングラインといった高度な構図にも挑戦してみましょう。特に、風景やポートレートなど、シーンや被写体に合わせた構図を選ぶことが重要です。また、複数の構図を組み合わせることで、より奥行きやダイナミズムを感じる写真を撮影することもできます。
また、構図と同様に、写真の仕上がりに大きく影響するのがレンズです。広角レンズであればパースを効かせることで対角線構図やリーディングラインが効果的に使えますし、望遠レンズでは圧縮効果や余計なものが映り込みにくいことで三分割構図や額縁構図が力を発揮します。自分の撮影スタイルに合ったレンズと構図の組み合わせを見つけることで、さらにクリエイティブな写真が撮影できます。
構図を意識することで、写真のクオリティは劇的に向上します。今回紹介した三分割構図や日の丸構図、その他の構図を使いこなして、さまざまなシーンで魅力的な写真を撮影しましょう。
この記事が、あなたの素敵な写真ライフの一助になれば幸いです。ぜひ、写真撮影を楽しんでいきましょう!
