【FUJIFILM】X-M5を写真機として評価してみる【エントリー機】

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

富士フイルムから11月28日に発売されたX-M5

長らく空席が続いていたFUJIFILMのエントリー機種の立ち位置になるカメラです。

かなりの小型軽量ながら高画質を実現するこのカメラは、初心者から中級者まで幅広いユーザーに支持されるポテンシャルを持っています。

実際にこのカメラを持っているわけではありませんが、今回はX-M5の特徴から、その魅力やどんな撮影体験ができるかを、主にスチル(写真機)としての部分から具体的にお伝えできればと思います。

目次

X-M5のスペックについて

X-M5の主なスペックと特徴

サイズ(幅)111.9mm×(高さ)66.6mm×(奥行き)38.0mm
重量355g(バッテリー、SDカード込)
有効画素数約2,610万画素
センサーX-Trans CMOS 4
エンジンX-Processor 5 
ISO125~12800(拡張で最大51,200まで設定可能)
手ブレ補正ボディ内手ブレ補正なし(動画のみ電子手ブレ補正あり)
液晶モニター3インチ 104万ドット バリアングル式
ファインダー無し

X-M5のメリット

まずはX-M5のメリットについて書いていきたいと思います。

小型軽量で持ち歩きやすい設計

X-M5の最大の特徴は、その小型軽量さです。

なんとバッテリーとSDカードを含めてもわずか355gという驚異的な軽さです。私が使用しているX-H2はバッテリーとカード込で660gですから、ほぼ半分という感じですね。

その小ささから日常のスナップ撮影や旅行での持ち歩きには最適だと思います。カバンの中に入れても負担にならず、どこへでも気軽に持ち運べますね。

実際にカメラを買ったは良いものの、かさばって結局持ち出すのが億劫になり、次第に使わなくなってしまう。というのがカメラ初心者あるあるだと思います。

実際に私も以前ニコンのD5300という一眼レフカメラを持っていた時期がありますが、その時はまだカメラを趣味と言えるほどハマってはおらず、結局押し入れの奥にしまったままになっているケースがほとんどでした…。

その点、このX-M5であれば負担になりにくい軽さのため、日常的に持ち歩くハードルもかなり下がります。

カメラ初心者の方には是非普段からカメラを持ち歩いてもらって、少しでもカメラを楽しんでほしいと思っているので、そういった点からもエントリー機としては非常に魅力的な軽さだと思います。

また、コンセプトとしては動画機の意味合いが強い機種なのでバリアングル液晶モニターを採用しています。自撮りする時は必須ですからね。

もちろん写真撮影の時でも便利です。さまざまな角度からの撮影も快適に行えます。

是非ローアングルでの撮影を行ってみてください。普段と違う視点からの写真はとても新鮮で写真撮影が楽しくなること間違いなしです!

X-S20と同等の描写性能

X-M5は、FUJIFILMの人気機種「X-S20」と同じイメージセンサー「X-Trans CMOS 4」と画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載しています。

イメージセンサーこそ1世代前のものですが、むしろ初心者の方には4,000万画素の高画質や、裏面照射積層センサー等は全く不要だと思いますのでとてもバランスの取れた組み合わせだと思います。

2,610万画素でも十分な高画質ですし、データ容量の点から見てもエントリー機としては十分な性能を有しています。

自分の好みを見つけるフィルムシミュレーション

FUJIFILMと言えばやはり「フィルムシミュレーション」が魅力的な機能として挙げられますが、X-M5には全20種類搭載されています。

さらに、専用のフィルムシミュレーションダイヤルが備わっており、瞬時に設定を変更可能となっています。

一般的なスタンダード、ビビット、ソフトに該当する「PROVIA」、「Velvia」、「ASTIA」はもちろん、いわゆるエモい雰囲気になる「クラシックネガ」等、様々なクリエイティブな表現が簡単に可能です。

フィルムシミュレーションについての解説記事を以下に貼っておきますので、併せてご覧ください。

以下の写真は私が所有しているX-H2でフィルムシミュレーションを使用して撮影したものです。
画素数こそ違いますが、同じ設定で取ればX-M5でも全く同じ色味で撮影することができますので、参考にしてみてください。

クラシックネガ
クラシックネガ
クラシッククローム
Velvia
REALA ACE
PROVIA
ノスタルジックネガ
ETERNAブリーチバイパス
ACROS

フィルムシミュレーションのレシピについても過去に記事にしていますので、是非そちらも御覧ください。

手頃な価格設定

ここ数年のFUJIFILMのカメラの価格は円安などの要因もあったとは思いますが、非常に高い水準が続いていました。

ですがこのX-M5についてはボディ単体で13万円台と、最近のFUJIFILM製品としてはかなり良心的な価格設定になっています。

もちろん13万円台でも非常に高価なことは変わりませんが、今までFUJIFILMでカメラを始めようと思うとほぼ20万円スタートだった状況を考えると、これからFUJIFILMのカメラを始めたいと考えている人にとっては非常に魅力的な価格だと思います。

X-M5のデメリット

次にX-M5のデメリットだと感じる点を書いていきます。

ファインダー非搭載

X-M5はファインダーが搭載されていません。

撮影の際にじっくり構えて撮影に没頭したいという場合には、ファインダーがないことが不便に感じるかもしれません。

ただし、最近はスマートフォンでの撮影が当たり前になっており、ファインダー無しで撮影するほうが主流になっている部分もあります。

特に、スマホからステップアップしてカメラを持ちたいというエントリー層の方にとってはそれほど大きなデメリットにはならないかもしれませんね。

ボディ内手ブレ補正がない

X-M5はボディ内手ブレ補正が搭載されておらず、動画撮影時の電子手ブレ補正のみとなっております。

つまり静止画ではボディ内手ブレ補正がないため、レンズに搭載の光学式手ブレ補正に頼るか、レンズにも手ブレ補正がない場合はしっかり体を固定して撮影する必要があります。

一応、キットレンズのXC15-45mmには光学式手ブレ補正が搭載されているのでそれほど気にする必要もないかもしれません。

また、初心者の場合はISO感度をオートにするというのも手だと思います。ノイズは気にせず、まずは撮影を楽しんでほしいですね。

また、FUJIFILMの場合はフィルムシミュレーションも相まってノイズが味になる場合もあります。

どちらにせよX-M5のコンセプトを考えると、この点もそれほど大きなデメリットでは無いかもしれません。

バッテリーが旧式

X-M5のバッテリーはNP-W126Sと言う少し前のバッテリーが採用されています。

こちらのバッテリーは最新のバッテリーと比べると容量が少ないため、いつの間にか充電が無くなっていると言うケースが多くなるかもしれません。

使い終わったらこまめに充電をしたり、場合によってはもう1つ予備のバッテリーを買っておくのも手ですね。

おすすめのレンズ

次にX-M5と合わせたいレンズを紹介したいと思います。

XF27mm F2.8 R WR

まずは、パンケーキレンズとして有名なXF27mm F2.8 R WRです。

レンズの重さは84gでコンパクトなX-M5と合わせてもわずか439gとペットボトル1本分よりも軽いです。

まさに小型軽量なX-M5に最適なパンケーキレンズで、35mm判換算で約41mmと日常的にも使いやすいです。

なお、パンケーキレンズというとその小ささから写りはイマイチかと思われがちですが、かなりしっかりと描写します。携帯性を損なわずに高画質を楽しめる1本です。

このレンズについては実際に所有しており、紹介記事も書いているので気になる方は是非そちらもご覧ください。

SIGMA 56mm f1.4 DC DN

次はSIGMAから出ている56mm f1.4 DC DN Contemporaryです。

こちらは35mm判換算で約84mmといわゆるポートレートなどに適したレンズと言われています。

F値が1.4と非常に明るくボケるレンズなので家族や友人などをこのレンズで撮ってあげると非常に喜ばれます。

画角は慣れていないと少し窮屈に感じるかもしれませんが、逆にスマホで取った写真とは一味違った写りになるので新鮮味が感じられて写真を取るのが楽しくなる1本です。

レンズ自体に手ブレ補正がありませんが、F値が1.4と非常に明るいのでシャッタースピードも稼ぎやすく、同じく手ブレ補正がないX-M5と合わせた場合でも開放で撮ればあまり気にならないと思います。

このレンズも実際に所有しており、お気に入りのレンズの1つです。こちらも過去に記事を書いているので是非併せてご覧ください。

XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ

最後にX-M5のキットレンズとして採用されているXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZです。

このレンズ、キットレンズではありますが侮るなかれ。意外にも優れた描写性能を有しています。

実はこのレンズは以前所有していました。私がFUJIFILMのカメラを初めて使ったのはX-T30だったのですが、ダブルズームキットを買った際に付いてきたレンズの1つがこのレンズでした。

下の写真はX-T30とXC15-45mmで撮った写真です。結構良い写りをしていると思いませんか?

画角も35mm判換算で約23mm-69mmと非常に使いやすい画角です。

F値は3.5スタートなので少し暗めですが、レンズに光学式手ブレ補正が付いているので、ボディ内手ブレ補正がないX-M5と合わせるとその欠点が補える点も魅力的ですね。

まとめ:X-M5はどんな人におすすめ?

FUJIFILM X-M5は、コンパクトさと高性能を兼ね備えたカメラです。

  • 初めてFUJIFILMのカメラを手にする初心者
  • 日常や旅行で気軽に持ち歩けるカメラを探している人
  • フィルムシミュレーションで写真の表現幅を広げたい人

手頃な価格と使いやすさを重視したX-M5で、新しい撮影スタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次