【トラベル三脚】ベルボンUTC-63Ⅱレビュー コンパクトでコスパ良し

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カメラで風景を撮影するときにあると便利なのが三脚です。

ですがあまり大きい三脚だと少し恥ずかしいし、かと言って小さい三脚や軽い三脚にしてしまうと結局ブレてしまうかもしれない。

そんなふうに思ったことはありませんか?

そこで今回は私が利用しているトラベル三脚、ベルボンUTC-63IIを紹介したいと思います。

トラベル三脚という名前の通り、旅行にも持っていきやすい大きさの三脚ですが、この三脚はカーボン製のしっかりした作りなのでかなりブレを抑えてくれます。

初めての三脚にもおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

スペック詳細

まずはベルボンUTC-63Ⅱの詳細なスペックを紹介します。

全高約1520mm(EV含む)、約1326mm(EV含まず)※EVスライド量:約194mm
最低高273mm
縮長357mm
脚径/段数30mm5段
質量1550g(アルカスイス互換シュー装備モデルは1530g)
推奨積載質量4kg(脚最大荷重15kg)
雲台分離可能
雲台取付ネジUNC1/4(細ネジ)
雲台取付台座径約40mm
EV方式手動式
三段開脚可能
脚ロック方式ウルトラロック式
石突ゴム石突

この「UCT-63Ⅱ」ですがQHD-S6ASというアルカスイス互換シュー装備モデルの雲台を装着した「UCT-63ⅡAS」というモデルもあります。

雲台が異なる為、若干質量は異なりますがそれ以外のスペックは全く同じです。

当初私はUCT-63Ⅱを購入したのですが、カメラをX-H2にした際にアルカスイス互換のL字プレートも購入したことから、雲台を上記のQHD-S6ASに変更しました。

ちなみに他のメーカーの雲台も装着することは可能ですが、収納時に問題が出てくる可能性が高いのであまりおすすめはしません。

良いところ

それでは私が使っていて良いなと思ったところを述べていきます。

縮長が357mmとコンパクト

まずは何と言ってもトラベル三脚というだけあって折りたたんだ時の短さです。

専用の自由雲台を採用することで脚を180度反転して折りたたむことができる設計になっています。

そのため、折りたたんだ時の長さが357mmと非常にコンパクトです。

ただし専用の雲台だからこそキレイに折り畳めるようになっているだけで、別の雲台を使用した場合は収納時に支障をきたす可能性が高いので気を付けてください。

パイプ径が30mmと太くしっかりしている

トラベル三脚ですが一番太い部分は30mmとかなり太く安定感があります。

脚を伸ばさずに使う分にはブレに関して全く心配することなく使うことができます。

脚を3段階まで開ける

開脚時の角度をそれぞれの脚で3段階まで選択できます。

1段階
2段階
3段階

撮影場所や被写体に応じて臨機応変にポジションを取ることができます。

脚を最大限開いたうえでセンターポールを1番下まで下げると最低高の273mmになります。

なお、その際はセンターポールの下部を取り外す必要があるのでご注意ください。

ウルトラロックによるスムーズな脚の伸縮

脚部のロック方式はウルトラロック式というものです。

これは脚の先端を握ってひねるだけで、全段を一気に固定・解除することができる作りになっています。

そのおかげで瞬時にセッティングしたり収納したりできるので、非常にスピーディに操作できます。

ただしこれについては欠点もありますので、その点については後ほど説明します。

気になるところ

次に私が使っていて気になる点もいくつかありましたので、その部分についても述べていきます。

折りたたんだ時に太い

脚を180度反転して収納できるので縦の長さは非常にコンパクトなのですが、その分太くなってしまうのが欠点です。

500mlのペットボトルを横に置くとよくわかりますが、これくらい太くなります。

私のカメラバッグはバッグの側面に三脚を括り付けて持ち運びするタイプなのですが、この太さのため歩いている時に何かにぶつけないか結構気を遣いますね。

5段目の脚が細い

トラベル三脚でコンパクトな作りにしているため仕方のないことですが、5段目の脚についてはかなり細い作りになってしまっています。

一応推奨積載質量は4kgとミラーレス化が進んだ現在では、超望遠レンズを用いない限りは問題ない性能かと思います。

私自身もフラッグシップとはいえAPS-CであるX-H2のボディに、手持ちの中で一番重いレンズのXF50-140F2.8を付けたとしても2kgを超えることはないので、今のところこの三脚でも全く問題はありませんでした。

そもそもこの三脚がトラベル三脚ですので、超望遠レンズを使うのを想定していない作りだと思いますが一応気になるところとして挙げておきます。

高さの微調整がしづらい

ウルトラロック式の伸縮方式のため、一気に伸ばしたり収納したりする場合は非常に便利なのですが、高さの微調整を行うときは少し面倒です。

一応公式では足の伸縮調整については2段目にある調整用のウレタングリップを用いて行うように案内されています。

ただし、2番目に太い部分を伸縮させるということには人によって好みが分かれそうです。

2段目に調整しやすいようにウレタングリップが付けられているだけで、他の段でも伸縮調整は可能な作りになっていますので、気になる方は2段目には特にこだわらずに調整しても良いと思います。

寒いところではウルトラロックに問題が出る時がある

これは個体差なのかもしれませんが、私が実際に遭遇したことですので述べておきます。冬の撮影を行う際にこの三脚を持っていった時の話です。

撮影を終えて脚を収納して片付けようとしてウルトラロックを解除しようとしたのですが、一部が空転してしまいロックが解除されなくなってしまった段がありました。

何回かロックと解除を繰り返したのですが解除できず、空転しているところだけを掴んで思いっきり力を入れて無理やり解除しました。

ウルトラロック式は一気に伸縮させるときは便利なのですが、その作りのせいでこういったケースも起きてしまうのかもしれませんね。

2回くらいこのような場面に遭遇したのですがどちらも寒い日だったので、おそらくウルトラロックの機構と気温が悪い方向に作用してしまって起きてしまったのかもしれません。

まとめ

ベルボンのUTC-63Ⅱというトラベル三脚の紹介をさせていただきました。

カーボン製のトラベル三脚のため軽量コンパクトですが、剛性も高く非常にバランスの取れた三脚です。

それほど頻繁に三脚は使わないけれどたまに使用するという方にとっては、良い選択肢になるのではないでしょうか。

三脚沼という言葉もあるくらい、三脚には様々なものがあります。比較的万能なこちらの三脚を使用したうえで足りない部分を確認し、より自分にあった三脚を絞り込んでいくというのも良いかもしれません。

ただ、私自身はこの三脚を3年以上使用して若干気になる部分もありますが、必要十分な性能を持っていると思っています。

それくらいのポテンシャルは秘めている三脚ですので、皆さんの三脚選びの候補の1つに入りましたら幸いです。

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