クラシックネガ、使っていますか?FUJIFILMのフィルムシミュレーションの中でも圧倒的な人気を誇り、一度使い始めるとなかなか他に移れない…そんな中毒性を持ったフィルムシミュレーションですよね(笑)
私自身、スナップを撮るときのメイン設定はクラシックネガがほとんど。独特の色味と雰囲気が、日常のなんでもない一コマをぐっとエモくしてくれるのが本当に好きなんですよね。
今回は、私が実際に使っているクラシックネガのカスタムレシピを4つご紹介します。最初の2つは以前の記事でも紹介したものですが、後半の2つは最近独自に作ったレシピです。作例写真もたっぷりお見せしますので、ぜひ参考にしてみてください!
クラシックネガとは
クラシックネガは、スナップシューターに愛用されてきたネガフィルム「SUPERIA」をベースにしたフィルムシミュレーションです。スナップ撮影との相性は言わずもがな、独特な色味で簡単にエモい写真を撮ることができます。
特に空(青色)の表現がユニークで、FUJIFILMの画質設計担当者曰く「クラシックネガはかなり特殊なフィルムシミュレーションになっていて、明度によって色の見え方が変わるような設計にしています。ですので、暗いトーンだとシアンに、明るいトーンだとマゼンタになるように調整しています。」とのこと。この空の色の変化が、クラシックネガならではの雰囲気を生み出す大きな要因のひとつです。
▼参考:DC Watch インタビュー記事

クラシックネガの基本的な特徴については、以前の記事でも詳しく紹介しています。カスタムレシピの前提知識として、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

今回の作例で一番使っているスナップでお気に入りのレンズのSIGMAの56mmF1.4。リーズナブルな値段ながら描写性能はかなり高く、一番使用頻度が高いです。
レビュー記事も書いているので、そちらもぜひご覧ください。

クラシックネガ カスタムレシピ一覧
今回紹介する4つのレシピは、それぞれ異なる方向性を持っています。簡単にまとめると以下の通りです。
- 濃いめ・キリッとした描写。ストリートスナップ向け
- さわやか・明るめ。新緑〜夏の撮影向け
- ノスタルジック。家族写真や日常スナップにも
- レシピ1と2の中間。汎用性が高く使いやすい
では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
クラシックネガ レシピ1|濃いめ・キリッとしたストリートスナップ向け
まず最初はレシピ1。キリッとした描写でカッコいい写真を撮りたいときに使うレシピです。露出補正をマイナスにするのもポイントで、かなり濃いめの味付けにしています。個人的には、このレシピで撮ったときの赤と緑の色味がかなり好みなんですよね。

設定値
- フィルムシミュレーション:クラシックネガ
- グレインエフェクト:OFF
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:弱
- スムーススキン・エフェクト:OFF
- ホワイトバランス:AUTOホワイト優先(R:-1 B:-0)
- DR:AUTO
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-2.0 S0
- カラー:+4
- シャープネス:+4
- 好感度ノイズ低減:-4
- 明瞭度:0~5(被写体に合わせて変更)
- 露出補正:-1
カラー+4・シャープネス+4というかなり強めの味付けに、露出補正-1でシャドウを締めています。ストリートスナップで「映える」写真を狙うときに重宝するレシピです。
作例写真







一部作例で使っているフォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2のレビューはこちら。開放F1.2ならではの描写についても詳しく書いています。

クラシックネガ レシピ2|さわやか・明るめ。新緑〜夏向け
レシピ1とは打って変わって、こちらはかなりさわやかな印象を受けるレシピです。最大の特徴はホワイトバランスシフトの思い切ったマイナス(R:-5 B:4)。新緑の季節から夏にかけて使いたくなるレシピで、グリーンのみずみずしさが引き立ちます。

設定値
- フィルムシミュレーション:クラシックネガ
- グレインエフェクト:OFF(フィルム感を出したい時は強・大)
- カラークローム・エフェクト:弱
- カラークローム ブルー:弱
- スムーススキン・エフェクト:弱
- ホワイトバランス:AUTOホワイト優先(R:-5 B:4)
- DR:400%
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-2.0 S-1.0
- カラー:0
- シャープネス:-2
- 好感度ノイズ低減:0
- 明瞭度:0
- 露出補正:+0.6
ホワイトバランスシフトをR:-5 B:+4という思い切った設定にしているのがポイント。レシピ1の真逆の方向性に振っていて、これがさわやかな色味の秘密です。また、グレインエフェクトを強・大にするとシャープネスが低いのも相まって、「淡い記憶の中のイメージ」といった雰囲気にもなります。
作例写真







クラシックネガ レシピ3|ノスタルジック。家族写真や日常スナップにも
こちらは最近独自に作ったレシピのひとつ。エモさを残しつつ、レシピ2よりもノスタルジックなイメージに仕上がるのが特徴です。
似たような色味のフィルムシミュレーションとして「ノスタルジックネガ」がありますが、このレシピは「クラシックネガ」特有の色味(赤や緑)を維持しながらノスタルジックに撮れるのが魅力。数年後に振り返ったときの「懐かしさ」がかなり増すレシピだと思っています。

設定値
- フィルムシミュレーション:クラシックネガ
- グレインエフェクト:弱・小
- カラークローム・エフェクト:弱
- カラークローム ブルー:弱
- スムーススキン・エフェクト:弱
- ホワイトバランス:AUTO(R:+2 B:-2)
- DR:400%
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-1.5 S-1.0
- カラー:+2
- シャープネス:-2
- 高感度ノイズ低減:±0
- 明瞭度:±0
- 露出補正:±0
レシピ2(R:-5 B:+4)と真逆のWBシフト(R:+2 B:-2)にしているのがポイント。暖色寄りにすることでノスタルジックな雰囲気が生まれます。家族の写真を撮るときにも使えるレシピで、後から見返したときの懐かしさが格段に増します。
作例写真







クラシックネガ レシピ4|レシピ1と2の中間。汎用性の高いレシピ
最後はレシピ4。こちらもレシピ3と同様に最近独自に作ったレシピです。色味はレシピ1と2の中間くらいで、かなり使いやすいと思っています。
WBシフト的には黄緑感を強めたイメージ。グレインエフェクトを入れ、シャープネスを-4にしているのでかなりふわっとした印象に仕上がります。

設定値
- フィルムシミュレーション:クラシックネガ
- グレインエフェクト:弱・小
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:強
- スムーススキン・エフェクト:強
- ホワイトバランス:AUTO(R:-1 B:-3)
- DR:AUTO
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ:H-1.5 S±0
- カラー:+2
- シャープネス:-4
- 高感度ノイズ低減:±0
- 明瞭度:±0
- 露出補正:±0
グレインエフェクト弱・小、シャープネス-4の組み合わせでふわっとした柔らかい印象に。もちろん撮るものに合わせてシャープネスの値を変えたり、グレインエフェクトをOFFにしてもOKです。
作例写真







共通のポイント|シャープネスとF値の関係
レシピに共通して言えることがひとつあります。シャープネスをマイナスにしているレシピについては、レンズのF値も一番低い値(開放F値)で撮影すると、よりそのレシピの特徴を引き出すことができます。
ボケ感とシャープネスの低さが合わさることで、レシピ特有の「ふわっとした柔らかさ」がより強調されるんですよね。逆にシャープネスをプラスにしているレシピ1では、絞り気味に撮ることでよりキリッとした描写になります。
まとめ
ということで、私が愛用しているクラシックネガのカスタムレシピ4選をご紹介しました。
- 濃いめ・キリッとした仕上がり。ストリートスナップ向け
- さわやか・明るめ。新緑〜夏の季節にぴったり
- ノスタルジック。家族写真や日常スナップにも◎
- 中間色・ふわっとした印象。汎用性が高い
クラシックネガはデフォルトの設定でも十分すぎるくらいエモい写真が撮れますが、カスタムすることでさらに自分好みの色に仕上げることができます。ぜひ今回のレシピを参考に、自分だけのレシピを作ってみてください!
それでは、また次の記事でお会いしましょう。


