「FUJIFILMのカメラ、見た目も色も素敵だけど、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない…」そんな風に感じている方は多いのではないでしょうか。
2026年現在、FUJIFILMのXシリーズ(APS-C)は現行機種だけでも8機種以上あり、エントリー機からフラッグシップまで選択肢がかなり広がりました。ここ数年在庫不足で悩まされていたラインナップも、ようやく選びやすい状況に戻ってきたなと感じています。
この記事では、2026年最新版として「これからFUJIFILMデビューしたい初心者の方」から「すでに使っていて買い替えを検討している方」まで、それぞれにぴったりな機種をおすすめ7選+別枠でX100VIの合計8機種にしぼってご紹介します。それぞれの特徴や、どんな人に向いているかを解説していくので、カメラ選びの参考になれば嬉しいです!
そもそもFUJIFILM Xシリーズの魅力って?
おすすめ機種を紹介する前に、そもそもXシリーズって何が良いの?という部分をざっくりおさらいしておきたいと思います。
Xシリーズ最大の魅力は、なんと言っても「フィルムシミュレーション」です。富士フイルムが長年培ってきた色作りをカメラ内で再現してくれる機能で、RAW現像をしなくてもJPG撮って出しでかなりクオリティの高い写真が撮れてしまうんですよね。私自身、子育て中で現像に時間をかけられないので、撮って出しで完結できるFUJIFILMには本当に助けられています(笑)
現行機では全20種類のフィルムシミュレーションが搭載されており、最新のREALA ACEも含めて表現の幅はかなり広いです。このあたりの詳細は別記事でまとめているので、気になる方はぜひ御覧ください。
▼フィルムシミュレーションについてはこちらの記事で詳しく解説しています


また、APS-Cセンサーを搭載しながらも小型軽量なボディが多く、クラシカルで所有欲を満たしてくれるデザインも大きな魅力です。カメラを持っているだけで撮影に出かけたくなる、そんな気持ちにさせてくれるんですよね。
FUJIFILM Xシリーズの選び方のポイント
機種選びで迷わないために、まずは選ぶポイントを整理しておきましょう。Xシリーズを選ぶときに見ておきたい点は、主に以下の4つです。
- センサー世代と画素数:最新の「第5世代(4020万画素)」か、コスパの良い「第4世代(2610万画素)」か
- ボディ内手ブレ補正(IBIS)の有無:ブレに強く、暗所やスローシャッターで威力を発揮
- ファインダー(EVF)の有無:じっくり構えて撮りたいならファインダー付きがおすすめ
- ボディサイズと重量:毎日持ち歩きたいなら軽量コンパクトが正義
この4つを意識しながら、それぞれのライフスタイルや撮影スタイルに合ったものを選んでいくのが失敗しないコツだと思います。
【初心者向け】はじめてのFUJIFILMにおすすめの3機種
まずはこれからカメラを始めたい方、FUJIFILMを初めて手に取る方向けにおすすめの3機種を紹介します。価格と性能のバランス、そして取り回しの良さを重視した機種たちです。
1. FUJIFILM X-M5|初心者なら迷わずコレ!最軽量エントリー機

とにかく軽くて、価格も比較的手が届きやすい。初めてのFUJIFILM機として真っ先におすすめしたいのがX-M5です。
バッテリーとSDカード込みでわずか約355gという驚異的な軽さで、毎日カバンに忍ばせても全く苦になりません。私の使っているX-H2が約660gなので、ほぼ半分の重さですね。子育て世代や旅行好きの方には特に刺さると思います。
センサーは2610万画素の「X-Trans CMOS 4」と最新プロセッサー「X-Processor 5」の組み合わせ。画素数こそ最新世代ではありませんが、むしろ初心者の方には4000万画素のデータ容量は重すぎるくらいなので、このバランスがちょうど良いです。フィルムシミュレーションダイヤルも搭載されているので、撮影しながらクラシックネガやVelviaに切り替える楽しさも味わえます。
動画性能も6.2K/30P 4:2:2 10bitの内部記録に対応しており、9:16の縦型ショート動画モードも搭載。SNSでの発信をしたい方にもおすすめですね。
FUJIFILMのカメラをすでに持っていて、同じ設定で撮るためのサブカメラとして運用する方法もありかもしれません。個人的にはサブカメラでの導入を本気で検討しています(笑)
注意点としては、EVF(電子ビューファインダー)が非搭載でボディ内手ブレ補正もないこと。「じっくり構えて撮りたい」「暗い場所でも撮りたい」という方は次に紹介するX-T30 IIIやX-S20の方が向いているかもしれません。
▼X-M5についてはこちらでも詳しくレビューしています

2. FUJIFILM X-T30 III|EVF搭載で本格的に写真を楽しみたい初心者に

2025年11月に発売された最新のエントリー上位機種がX-T30 IIIです。X-M5と同じくセンサーは2610万画素の「X-Trans CMOS 4」ですが、こちらはEVF(電子ビューファインダー)を搭載しているのが最大の違い。
「ファインダーを覗いて撮る」というのは、背面モニターで撮るのとは全く違う体験です。周りの光の影響を受けずに集中して被写体と向き合えるので、撮影に没入したい方にはEVFは必須だと思っています。私もX-T30を使っていた時期があるのですが、やっぱりファインダーを覗いてシャッターを切る瞬間が一番楽しいんですよね。
質量は約378gと軽量で、フィルムシミュレーション(FS)ダイヤルも新搭載。上位機種と同じ「X-Processor 5」を積んでいるので、AF性能や被写体検出もかなり賢くなっています。エントリーモデルでありながら、小型軽量 × ファインダー × 最新プロセッサー × FSダイヤルという、欲しい要素をバランス良く詰め込んだ一台です。
「X-M5だとファインダーがなくて物足りない、でもX-T50は予算オーバー…」という層にぴったりのモデルとして、2026年のFUJIFILM入門機としてはかなり有力な選択肢になると思います。

3. FUJIFILM X-S20|動画もしっかり撮りたい初心者〜中級者に

「写真も動画もしっかり撮りたい」という欲張りな方におすすめなのがX-S20です。発売は2023年と少し経っていますが、万能機として今なお人気の現行モデルです。
X-S20の大きな特徴は、FUJIFILMには珍しく「PASMダイヤル」を採用していること。一眼レフから移行してきた方や、他メーカーから来た方にも直感的に使えるデザインになっています。また、大型グリップで握りやすく、ボディ内手ブレ補正(最大7.0段)も搭載。さらにバッテリーも大容量の「NP-W235」を採用しており、1回の充電で従来機の2倍以上となる約800枚の撮影が可能です。
動画面では6.2K/30Pの内部記録に加えて、Vlogモードも搭載。被写体検出AFも賢く、子供の運動会などの動体撮影でもかなり頼りになります。Vlogメインで使いたい方や、旅動画をガッツリ撮りたい方にはかなりおすすめです。
センサーは2610万画素の第4世代なので、最新の4020万画素機と比べると解像度は控えめですが、逆に言えば扱いやすいデータサイズで日常の使い勝手は良好。ボディ内手ブレ補正付きのFUJIFILM機を20万円以下で手に入れたい方には、貴重な選択肢になります。
【中級者・こだわり派向け】ワンランク上の2機種
続いては、少し予算を上げてでも最新の4020万画素センサーと上質なデザインを楽しみたい方におすすめの中級機を2機種紹介します。
4. FUJIFILM X-T50|小型ボディに上位機の性能を凝縮

「上位機X-T5の性能が欲しいけど、もう少しコンパクトで可愛いのがいい」という方にぴったりなのがX-T50です。2024年6月発売のモデルで、X-T30 IIの後継機にあたります。
センサーはX-T5やX-H2と同じ第5世代「X-Trans CMOS 5 HR」の4020万画素。それに加えて、X-T30 IIには搭載されていなかったボディ内手ブレ補正(最大7.0段)を小型ボディにねじ込んできました。この「小型・軽量・高画素・IBIS」という組み合わせが実現できた時点で、もうほぼ正解だと思います。
また、X-T50で初めて搭載された「フィルムシミュレーションダイヤル」も魅力的。軍艦部のダイヤルを回すだけで瞬時にフィルムシミュレーションを切り替えられるので、「この場面ではクラシックネガかな?いやVelviaも試してみようか」と、撮影中にどんどん色を試せるのが楽しいんですよね。
重量は約438gと、X-T5の約557gから大幅に軽量化されています。クラシカルなデザインと最新性能を両立させた、所有欲も満たしてくれる一台。ハイアマチュアを目指す中級ユーザーにも強くおすすめできます。
5. FUJIFILM X-E5|レンジファインダースタイルの最高到達点

2025年6月に発売されたX-E5は、Xシリーズのレンジファインダースタイルを継承する最新モデル。X-Eシリーズ初のボディ内手ブレ補正を搭載し、性能面でも大きく進化しました。
このカメラの魅力は、なんと言ってもアルミ削り出しのトッププレート。手に取った瞬間のひんやりとした感触や、所有欲を強烈に満たしてくれる質感は、他の機種にはない特別感があります。センサーは4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」を搭載しつつ、重量は約445g。機能とデザイン、両方を妥協したくない方にぴったりですね。
ボディ左側にEVFが配置されるレンジファインダースタイルは、右目でファインダーを覗き、左目で直接周囲の景色を見ることで、決定的な瞬間を逃さず捉えることができるのが特徴。スナップ撮影や街歩きで本領を発揮するタイプなので、スナップシューターには特におすすめです。
価格は実売25万円前後と決して安くはありませんが、その価格に見合う「道具としての美しさ」を感じさせてくれる一台。2台目としての購入や、あえて所有する喜びを味わいたい方におすすめです。
【買い替え・上級者向け】本気で撮りたい人のための2機種
最後に、すでにFUJIFILM機を持っていて買い替えを検討している方や、最初から本気の一台を狙いたい方におすすめのフラッグシップクラスを紹介します。
6. FUJIFILM X-T5|静止画特化の王道モデル

「写真をしっかり撮りたい」という方の王道選択がX-T5です。2022年11月発売ながら、今なおXシリーズの中核を担う人気機種ですね。
中身はほぼX-H2と同じで、4020万画素の第5世代センサー、最新プロセッサー、ボディ内手ブレ補正(最大7.0段)を搭載。それでいて約557gという軽量ボディに収まっているのが驚きです。EVFも0.80倍・369万ドットと高精細で、覗いたときの満足度はX-T50とは段違いです。
FUJIFILM伝統のシャッタースピード・ISO・露出補正の3ダイヤル操作で、撮影に没頭できるのもX-T5の魅力。大容量バッテリー「NP-W235」により撮影可能枚数も約740枚(エコノミーモード時)と、バッテリー切れを気にせず撮影できます。
スナップから本格的な風景、ポートレートまで、静止画重視で万能に使える一台を探している方にはイチオシです。ちなみにX-T6が2026年後半に登場するという噂もあるので、今から購入を検討するなら少し様子見するのもアリかもしれませんね。

7. FUJIFILM X-H2 / X-H2S|万能フラッグシップの双璧

FUJIFILM Xシリーズの頂点に君臨するのが、X-H2とX-H2Sのダブルフラッグシップです。2機種は役割分担がはっきりしていて、使い方に合わせて選ぶことになります。
私自身も愛用しているX-H2は、4020万画素の高解像センサーを搭載し、APS-C機としては初の8K/30P動画撮影に対応したモデル。高画素を活かした風景撮影や、細部までしっかり描写したいポートレート、そしてしっかりとした動画撮影まで、どんな用途にも対応できる万能機ですね。最速1/180000秒のシャッタースピードも、晴天下での大口径レンズ開放撮影などで威力を発揮します。
一方のX-H2Sは、積層型センサーを搭載した「速さ」のフラッグシップ。最高40コマ/秒の連写と高性能AFで、スポーツや野鳥、子供の運動会など動きものを撮るなら間違いなくX-H2Sです。動画性能もさらに充実しており、プロ現場でも信頼できるスペックを誇ります。
どちらも大型グリップと堅牢な防塵防滴ボディ、CFexpress Type Bに対応したデュアルスロットを備えており、ハードに使い倒したい方にこそおすすめです。重量は両機種とも約660g(バッテリー・カード込み)とそれなりにしっかりしていますが、その分安心感のある作りになっています。
▼X-H2の詳しいレビューはこちらにまとめています

【別枠】FUJIFILM X100VI|唯一無二の高級コンデジ

ここまで紹介してきた7機種はすべてレンズ交換式のミラーレスでしたが、Xシリーズにはもう一つ忘れてはいけない存在があります。それが高級コンパクトデジタルカメラのX100VIです。
2024年3月発売のこのカメラは、世界的に大ヒットして一時は入手困難が続いていた伝説級のモデル。現在はようやく流通が落ち着いてきて、比較的購入しやすくなってきました。
X100VIの魅力は、35mm判換算35mm相当のF2.0単焦点レンズ固定という潔いコンセプト。レンズ交換できない割り切りが逆に自由さにつながっていて、「今日はこのカメラで撮りきる」という撮影体験を楽しめます。4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーとボディ内手ブレ補正も搭載されており、性能面でも上位機に匹敵するレベルです。
さらにユニークなのが、光学ファインダー(OVF)と電子ファインダー(EVF)を切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」。フィルム時代の感覚を残したOVFでの撮影は、他のカメラでは絶対に味わえない体験です。
質量は約521gとコンパクトで、アルミ外装の美しい質感は所有する喜びを満たしてくれます。スナップ好き、毎日カメラを持ち歩きたい方、そして「レンズは1本あれば十分」と考える潔い方には、これ以上ない一台です。価格は実売28万円前後とそれなりにしますが、リセールバリューが高いのもX100VIの特徴ですね。
目的別・予算別に選ぶおすすめ早見表
ここまで紹介してきた機種を、用途別にまとめておきます。自分の撮りたいシーンや使い方に合わせて選ぶ際の参考にしてください。
- とにかく軽く・安く始めたい:X-M5
- EVF付きで本格的に始めたい:X-T30 III
- 写真も動画もバランス良く撮りたい:X-S20
- 4020万画素を小型ボディで楽しみたい:X-T50
- 所有欲とデザインを重視したい:X-E5
- 本格的に写真を撮り込みたい:X-T5
- 高解像で万能に使いたい:X-H2
- スポーツや動体を撮りたい:X-H2S
- スナップ専用の相棒が欲しい:X100VI
また、予算別で見るとおおよそ次のような並びになります(2026年4月現在の実売価格目安)。
- 13〜15万円:X-M5
- 15〜17万円:X-T30 III
- 18〜20万円:X-S20
- 22〜25万円:X-T50、X-E5、X100VI
- 25〜28万円:X-T5
- 30〜32万円:X-H2、X-H2S
価格はちょこちょこ変動するので、購入前には最新の価格を確認してみてくださいね。
まとめ:2026年のFUJIFILMは選び放題!
ということで、2026年版のFUJIFILM Xシリーズおすすめカメラ7選+X100VIをご紹介してきました。
以前はエントリー機が軒並み生産終了してしまい、「FUJIFILMをおすすめしたいけど物がない…」という時期もありました。ですが2025年〜2026年にかけてX-M5、X-E5、X-T30 IIIが続々と登場し、ようやくラインナップの穴が埋まってきたな、という印象です。
どの機種を選んでも、Xシリーズ最大の武器である「フィルムシミュレーション」は20種類すべて使えます。RAW現像に時間をかけられない方でも、JPG撮って出しで作品レベルの写真が撮れてしまうのは本当にありがたい。私も子育てで忙しい毎日ですが、撮った写真をそのまま家族に共有できるのがFUJIFILMを使い続けている理由の一つです。
初めてのFUJIFILMなら、小さくて軽いX-M5かEVF付きのX-T30 IIIから始めてみるのがおすすめ。すでにFUJIFILMを使っていて買い替えを考えている方は、用途に合わせてX-T5・X-H2・X-H2Sのフラッグシップ群を検討してみてください。そして、「一生モノの一台」を探しているなら、唯一無二のX100VIを候補に入れる価値は十分にあると思います。
カメラは道具であり、趣味の相棒でもあります。スペックだけでなく、手に取ったときのフィーリングやデザインの好みも大切にして、あなたにぴったりの一台を見つけてくださいね。素敵なカメラライフを!

